久昌院の本尊は釈迦牟尼仏、曹洞宗の寺院です。

境内には、巳年の猿島阪東（九番札所：千手観音）、午年の葛飾坂東（十一番札所：十一面観音）の二つの観音堂が祀られている唯一の霊場です。本堂の左手には枝垂れ桜があり開花時には見惚れるほど優雅な装いに包まれ、花を愛でる人で賑わいます。

かつて当初近くに古山という場所があり、そこに一乗院という古刹がありました。明治の神仏分離令による仏教への抑圧と廃仏毀釈の気運の高まりから、廃寺となりましたが、古山堂敷の檀信徒の強い思いにより久昌院の一隅を借りて祀ったという経緯があります。

今でも古山堂敷を守る檀信徒は毎年4月に一日開帳を行い法要供養を続けています。