第33番札所

長谷寺

十一面観世音菩薩

当山は補陀洛山極楽院長谷寺と号し、延暦19年(800年)以前に創建されたと伝えられており、御本尊は不動明王で、その西方に三間四面の観音堂があります。そこに十一面観世音菩薩が安置されています。

それは奈良の長谷寺の末木をもって刻まれた御尊像にして、平安時代、征夷大将軍の坂上田村麻呂が奥州蝦夷征伐に赴く際、御安置の上祈願されたものと伝わっています。

現在の堂宇は江戸時代の元禄初期に再建され、古代建築の粋を集めて造営された極めて文化価値が高いものと評価されています。また、境内の入口に推定樹齢数百年以上の銀杏の大樹があります。

幾つかの気根が垂れ下がり、乳房の形に似ているので「乳房の観音」として、江戸時代の紀行文「利根川図志」に紹介されています。

猿島阪東観音霊場で、無事巡拝を済ませたという心の安らぎを覚える結願の札所です。

ワンポイントアピール

長谷の観音様で親しまれている観音霊場結願の札所

ご詠歌

ながきよの たのみをこゝに ながやでら

おさめてかえる しずのわらやに





 ごくらくの おどりかたびら おいずるを

 ぬぎておさむる ながやでらかな

アクセスマップ

〒306-0642 茨城県坂東市長谷1850-1