第12番札所
宝蔵院
十一面観音
寺の開基は、1600年(慶長五年)です。雄弁上人と師弟関係にあった真情が僧侶でした。雄弁上人に札所ごと、ご詠歌を作って欲しいと依頼したのも、この僧です。
三十三霊場のご詠歌を雄弁上人が作られたと記された1715年(正徳5年)の版木が宝蔵院で見つかり、現在、坂東郷土ミューズ館に寄蔵されています。
明治初期に、廃寺になってしまいましたが、他の寺に移動せず観音堂の跡地に建てられた公民館で十一面観世音菩薩を、堂敷墓地の関係者で守り続けています。この地は、昔、山村とよばれ山村宝蔵院として名を残しています。
宝蔵院のご詠歌にあるように、里をすぎて野原山道を深く険しく入り、やっとたどり着いたこの寺を、雄弁上人が見たとき、慈眼(次元)が違った風景に、黄金輝く寺に見えて、まさしく宝蔵と唱えたのではないでしょうか。
◆ ワンポイントアピール
宝蔵院の観音様は室町時代後半に彫刻作成されたと思われる木造十一面観音立像。
ご詠歌
さとをすぎ のはらやまみち わけいりて
じげんあらたに おがむほうぞう
じげんあらたに おがむほうぞう
アクセスマップ
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